きょうも独立リーグのつづきです。
四国の4県にそれぞれ1チームずつ、計4チームでリーグ戦を行う四国アイランドリーグが創設され、公式戦がはじまったのは2005年4月29日。愛媛県の坊ちゃんスタジアムで、そのうぶ声をあげています。
西武ライオンズ、ダイエーホークスで活躍し、オリックス・ブルーウェーブの監督でもあった石毛宏典氏のシーダーシップによって立ち上げられた、従来のプロ野球とは一線を画した新たな機構。そこにはさまざまな思惑もあったでしょうが、たしかに高い志がありました。
開幕にあたってスタンドの観衆に向かってあいさつをされた石毛氏のことばからは、そんな熱いおもいが伝わってきました。
当日撮影したビデオから、そのときのことばを書き起こして、ここに紹介します。
〈石毛宏典氏あいさつ〉
みなさまこんにちは、石毛でございます。
四国の野球好きのみなさま、よくここまで来ていただきました。
石毛、うれしいです。
この構想に理解をいただき、たくさんのご協力をいただいたスポンサーのみなさま、 みなさまなくしては、このアイランド・リーグは立ち上げられませんでした。 本当にありがとうございます。
いまこのグラウンドに立っている選手たちが、私たちの財産です。
いまこのグラウンドに立っている未熟者の選手が、野球界の財産です。
じぶんの夢をつかもう。
そのために人生をかけていく若者が日本の財産です。
四国アイランドリーグという花壇を、つくることができました。
その花壇のなかに100名の種をもった若者が花を咲かせようと、きょうからスタートします。
花を咲かせるために監督コーチ、巡回コーチの方々がときおり水や肥料を与えることでしょう。
それだけじゃ足りないんです。
みなさんのまわりの選手が花を咲かせるためには、四国のみなさんのたくさんの水と肥料が必要なんです。
どうかこの可能性を秘めた若者に、皆様方のたくさんのエネルギーをかけていただきたいとおもってます。
この若者が地域密着をはかり、野球教室、ならびにボランティア活動、地域のみなさんと接点をはかることによって、みなさんに愛される選手、およびリーグにしていくよう努力していくはずです。
日本ではじめての独立リーグ。
その歴史の1ページを、どうかみなさんとともにスタートをきりたいとおもいます。
2005年4月29日、四国アイランドリーグ、スタートです。
よろしくご声援のほど、お願いいたします。
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