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「カープ野村謙二郎監督が辞任」。

報道によっては「突然の」とうたっているところもあるようですが、どうやら規定路線だったようです。

例年であればシーズンの途中で、「続投? 当然だろ!」のひとことで監督問題を片付けてきた某オーナーから“神の声”が聞こえてこなかったので、「今年はもしや?」と予想していたファンも意外にいたのではないでしょうか。

そのオーナーいわく、
「去年もくたくただったのを無理やりやれと言った」と。

つまり、もう精魂尽き果てて去年の時点で辞意を表明していた野村監督に無理強いして続投させたということのようです。
その楽屋話を番記者に得々と語って聞かせているところが、らしいといえばらしい。
この身勝手さ、傲慢ぶりはもう広島では無敵みたいですね。

「まあ、いう方もいう方なら、そこまでいわれて、はいわかりましたって従順に承っちゃう方も承っちゃう方だけどよ」と、風呂屋のおやじさんはあきれておりました。

最近のカープの監督に骨のある人材が乏しいのが不思議でしかたがなかったのですが、どうやらこのへんに原因がありそうですね。

「お前、監督やってみーや」
こんな口調で偉そうに話を向けられたら、ちょっと骨がある人間なら「ざけんじゃねーよ」と、たいがい断りますって。

後任についてはまだ白紙だそうで、
某オーナーは「チームは日本一を目指して戦っている最中であり、人選は全ての戦いが終わってからになる」と、また独断専行ぶりをあらわにしているようですが…

「だったら全てが終わってから(辞任を)発表しろよ!」
と、風呂屋でおやじさんが叫んでおりました。



 



9月もなかばに来て、各球団の監督の処遇が取り沙汰されるようになりました。

ことしはセ・リーグがにぎやかなようで、無風状態の読売ジャイアンツと、谷繁元信監督が就任したばかりの中日ドラゴンズ以外の4球団には大なり少なり波風が立ちそうです。

手堅く最下位をキープしているヤクルト・スワローズはすでに交代が決まったようで、現二軍監督の真中満氏が内定しているようです。

つまり小川淳司監督は辞任ということのようですが、すこし残念な気がします。
ここ最近のセ・リーグでは数少ない“当たり”の監督でしたから。

若い野手がつぎつぎに育ってきて、これからが楽しみでしたから、小川監督の元で飛躍していく姿をみたかった気がします。

ケガ人続出で、手の施しようがなかったですね。
故障も管理のうちということでは現場トップの責任はあるのでしょうが…。

横浜DeNAベイスターズの中畑清監督は、続投でおさまりそうです。

本人は「今季Aクラス入りできなければクビだ」と自己申告していたので、いまのチームの位置では厳しいでしょうが、チーム力は確実にあがってますし、ここまでいい感じできているので球団フロントとしてもその路線をくつがえすのはもったいないでしょう。

「球団側から慰留する」というセレモニーをもって続投でしょうか。

阪神タイガースは、「和田豊監督続投」のアッドバルーンが一度はあがりましたが、さっさと畳んでしまったみたいですね。

ファンからの批判、抗議が殺到でもしたのでしょうか。
こちらは、監督の采配と同様にしばらく迷走しそうです。 

カープの野村謙二郎監督のまわりは、いまは凪ですね。
いつもならシーズン途中にはやばやと球団トップが「当然だろ!」と、独断で決めた人事を発表してくれるのでわかりやすいのですが、今年は妙に静かです。

こちらもファンの反応を様子見してるんでしょうか。
しかし、クライマックスシリーズ出場で赤点は付けにくいですから、もし更迭する場合はどんな手をつかうんでしょうか。

その昔、ペナントレースで巨人としのぎを削っていた三村敏之監督の解任を一方的に決めて、そのあとファンからの抗議があると、手のひらを返して三村擁護派に宗旨替えして部下に詫びをいれさせた事件がありましたが、その再現となるのでしょうか。(笑

ただ三村監督のときのように、ファンから抗議があるかどうかは疑問ですが。

「監督とはクビにされるのを待つのが仕事だ」
そんなことを野村克也氏がどこかに書いていたように記憶しています。

プロ野球選手ならばだれもが願うポストですが、因果な商売でもある。
外野で傍観しているファンには、この監督交代劇ほど興味深いものはありませんが。




 

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